山口県知事

 暖かそうになったようですが、けっこう朝方は冷え込みます、こりゃ〜花見は遅れそう、今日は早朝よりハゼ工房に近く在住の会員が集合、ハゼロウ作業に取り掛かった。

 ・・・というのは、こともあろうに山口県知事がハゼ工房を視察したい(ついでの道草か?)ついてはハゼロウ製作の一連の作業をと要望があった、都合つくものは全員集合の指令が出た、県知事と云えば、恐れ多くも昔なら毛利藩の殿様みたいな者である、殿の命令とあらば、何は差し置いても駆けつけなければ身は切腹、家名断絶の憂き目に会う・・・かような次第でおっとり刀で集合。

 本来なら天幕を張り巡らし、特別に陣所を設け、綺麗どころも揃えるのが礼儀だが、どうもお忍び風であったので勝手に気をきかし質素に出迎えた、慣れた作業とは云え、一つの失敗も許されぬ、万が一つにも失敗があればその場で首が飛ぶかもしれぬ恐怖?いやがうえにも緊張感は高まる。

 ところが私といえば、今日は我が部落、住吉神社の今年度最後の祈年祭、殿にも会いたい、五穀豊穣も祈りたいのジレンマの中、遂に神に逆らうわけにもゆかず、その場を離れ斬首覚悟で神社へ急いだ、例のごとく神の御前でタカマガハラを聞きお神酒を頂いた、後からハゼロウ作業は無事終了、知事の機嫌も上々の報告を受け、安心しました「気に入った、新年度からはハゼ工房に対し一億円の予算を付けよう」との知事発言は無かったのこと・・・残念。

ここで一句

名前よりお金がほしいと陰で言い

・・・それにつけても・・・ハゼロウ、世に知られている?