狗留孫山

んさくの会、今年最後の登山、徳地町の狗留孫山に登った、標高544・1mとある、登山口に「霊場ー狗留孫山」と記してある、不勉強ではあるが、まさか霊山とは知らなかった、山名がどうもいつもの山とは違うなとは思っていたが・・・。
 低めの山は急角度が多いのが今までの体験上では常識であった、霊山と云えば山伏の修業場でもあろうから相当キツイ登山になりそうな予感もしたが、獣道風な入り口を10mぐらい歩いた辺りからゆっくりとした勾配になる、こりゃ〜楽勝、嬉しい予想はずれである・・・したがって皆さんのペースも日頃よりはだいぶ早い、さすが霊場、坂道に鳥居がある、かなり大きいので下を見て歩いていたのでは気がつかない?
 いたる所に巨石があり仏像が彫ってある、小さめの石仏もところどころに見える、いつも感じることだが昔の人たちはなかなか凄いことをやるもんだ、たいした工具も無く、毎日ただ黙々と石に向かってノミを振るっている姿を想像すると気が遠くなる、最近の機械でやるにしても場所が場所だけに、なかなかの難事業だと思う。
 リーダーの話によるとこの先標高400m地点に奥の院があるはずという?なるほど歩くほど一時間、あった!!神社が・・・荒れ放題である、社務所と思える建造物には杉の巨木が倒れかかっていて無残な態、本堂はさすが神の力か?なんとか無事。
 皆さん賽銭などをはずんで拝み始めたので"ケチの固まり"の私は賽銭が惜しいのでMさんが賽銭を投げたと同時に拝んだ?果たして神はどちらに軍配を?神社の周りは杉の倒木が目立つ、樹齢400年ぐらいの巨木である、寿命なのか台風の影響かわからないが、もったいないことだ。
 神社までの道のりとは違って、ここから頂上までは急に勾配が強くなる、道なき道風であるから、道筋にロープ、ヒモ類で進行方向が示してある、しかもアップ・ダウンの連続、最後にきて体力消耗が限界寸前となった、おかげで弁当も美味しく食べられた、頂上ではいつものように記念写真、今日は16名の参加である、新たに会に入った人も一名、皆さん来年の登山を誓った、私もこの調子ではあと10年は大丈夫?。
 会の皆さんには頂上でホットコーヒー、菓子類などたくさん奢ってもらい嬉しかった、私もデザートなど配ればいいのだが、自身、舌を出すのも嫌というケチの精神に反する、何にもまして一グラムでも軽くして登るのが私の登山術、本日は霊山とはいえ霊気は全然無かった。

ここで一句

霊山も今や夢まぼろしとなりにける

・・・それにつけても、すがすがしい気分だ!!