似顔絵 !!

 二日目(22日)は湯布院へ、五月に由布岳に登ったが、今日は街を散策と洒落てみた、ここは皆さんに説明するまでもなかろうが、せせこましい街だ、なんの観光名所も無い、なのに土産物店ばかり、大げさではないが町に土産店が詰まっている、強いて上げれば"金鱗湖"、有名らしいが、いくら考えても、よく見ても湖には程遠い風景だ、失礼だが池、もしくは沼に見えるその上汚い、臭い?。
 月曜日というのに人出多し、子供の夏休みはわかるが、大人がゾロゾロ歩いていていいのか、人ごみをかきわけて、なんとか車を駐車場へ、我々も負けてはならじと人ごみに紛れ込む、買う気も無いのに各店を覗き見る、何処にもあるような品々が所狭しと並んでいる。
 駅から10分も歩いた頃、軒下を借りているのだろう、似顔絵の看板、俺は画家だの定番スタイル、ベレー帽に白い髭を伸ばしている、歳の頃は60〜70歳、カモを探している様子だ、これに我々見事に引っかかる、5分で書き上げるという。
 筆を動かしつつの話が面白い、嘘か本当か一応花のパリで修行をしたらしい・・・が遂に焼酎に溺れ、妻にも先立たれての今の状況という、似顔絵も初めの頃はきめ細かく描いていたが、いまはもうその人の特徴だけをとらえ、とにかくシンプルに突き進んでいると言った。
 稼ぎがあれば、別府に行きクラブのママに貢ぐのだと言っている、羨ましい人生を送っている、画歴に美術学校講師、示現会展、地方展などに出品、各地を15年間行商個展、50歳を機に道を悟り自画に専念とある。
 とかなんとか言っているうちに私の顔も出来上がる、見れば目じりが垂れ下がり過ぎていると思うが知人は、そのとうりだと言う、あんまりだ・・・。